ビジネス本

プロの学び力(清水久三子)~インプットだけのリーマンは淘汰される?

 

こんにちは、nattoです。

 

今回は、清水久三子さん著「プロの学び力」を紹介します。

 

清水さんはIBMビジネスコンサルティングのリーダーとして、
「プロを育てるプロ」として有名な方です。

 

なぜこの本を読んだかというと、私自身、新しい部署に異動することが決まり、
事前にその専門知識を勉強する前に、効率的な勉強方法を知るために読みました。

 

タイトルが堅かったので、なかなか手に取りづらかったですが、
この本を読んで、アダルトラーニングの方法はもちろん、

最速でインプットし、バリューあるアウトプットにつなげるための行動
など、
学び方だけではなく、これからの時代を生きるビジネスパーソンとしての姿勢を学ぶ点がとても多かったので紹介させていただきます。

 

 

読んでこう変わった

・まずは、知りたいトピックに関連する本を短期間で多読するようになった

・わからないことは、話の途中でもわからないと言うようになった

毎日30秒を意識することで、嫌なことでも継続できるようになった

 

 

こんな方におすすめ

  • 何か新しいことを始めようとしている方
  • インプットするだけで、充分だと思っている方
  • プロとしての意識を持ち、進化したい方

 

お勧め理由

-自ら進化しないビジネスパーソンは淘汰される-

著者曰く、これからは知識の時代。
自ら進化しようとしないビジネスパーソンは淘汰され、
自ら学び、進化する者だけがプロとして出世や稼ぎを手に入れられる時代に入りつつあると述べています。

 

そのために、最速でインプットをし、バリューあるアウトプットをすることがプロである
ということです。

 

普段、本を読んでいますが、読んだだけで分かった気がしていた私としては、
この言葉を意識し、「本を読む」ことを目的化していたことを反省。

 

本を読むことではなく、その本を読んで
バリューあるアウトプットを生み出すことに意識を置くようになりました。

 

 

-なぜ学ぶのか自問自答する-

義務教育などの「チャイルドエデュケーション」とは違い、
ビジネスパーソンは「アダルトラーニング」です。

この一番の違いは、学ぶ目的や意義だと著者は主張します。

 

何のために学ぶのか、それをはっきりさせないと、継続しないということです。

 

それはキャリアプランと同じです。

 

将来、どういった人になりたいのか、どういったポジションで結果を残したいのか、
自分自身の将来像を描くことで、
現在しようと思っているアダルトラーニングの位置づけを確認します。

 

そうすることで、モチベーションをあげ、持続可能な勉強となるのです。

 

また、学ぶことは、本以外でもできます。

 

著者の上司で、
「知らないことは恥ずかしいことではない、わからなければ質問すればいい」
という考えの持ち主がいたそうです。

 

たしかに、自分が気にするほど、周囲の人は他人の無知を気にしてはいません。
むしろ、わからないことを聞くことで、頼られて気分がよくなるのか、喜んで教えてくれるものです。

 

私も、今までは同僚と話しているときに、わからない専門用語が出てきたとしても、
とりあえずわかったふりをして、その場を流していましたが、それをやめ、
すぐに聞き返す習慣を身につけました。

 

それにより、その言葉だけでなく、周囲の情報まで教えてくれる人が多く、
自分自身に対する言葉の定着がネットで調べるものより、断然違うことに気づきました

 

『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』ということわざですが、
人間、知らないことの方が多いですので、一時の恥だとも思わず、どんどん聞きましょう。

 

 

-1日30秒の掟-

インプットしたものをアウトプットするために、私はブログをはじめました。

 

もちろん、今までもアウトプットした方がいいとは思っていましたが、
なかなか重い腰が上がらず、何かしら「やらない/やれない」言い訳を作っていました。

 

しかし、この本に書いてあった

「1日30秒」を頑張る

ことを実践したことで、このブログの開設に至りました。

 

毎日1時間頑張るという目標は、なかなかハードルが高く、持続するのも大変です。
1時間という設定をしていたら、ここまで来なかったと思います。

 

しかし、1日30秒というハードルを低くすることで、
「とりあえず作業をやりだす」という入口が低くなったことで、
継続することがわかりました。

 

皆さんも何か1日30秒でいいと思ってやりだしてください。
そうすると、決して30秒で終わることはないことに気づきます。

 

つまりかを始めるきっかけのハードルが低ければ低いほど、簡単に動き出すことができることを実感できると思います。

 

この本は、何か新しいことを始めたい方や、社会人としての勉強法を知りたい方、最速でインプットし価値あるアウトプットを生み出したい方にとって、まさに必読書となるでしょう。

 

タイトル プロの学び力 最速で身につく&稼ぎにつながる
著者名 清水久三子
出版社 東洋経済新報社
ページ数 222ページ
出版日 2007/11/29
値段 1650円(税込み)